アドビのイラストレーター(Illustrator:通称イラレ)を勉強中の方向けに、よく使うショートカットキーをまとめました。
イラストレーターが使いこなせるようになってくると、「よく同じ操作をしてるなぁ」って感じる様になるはずです。
そうなった時がまさに、ショートカットを覚える時です!
フォトショップも同じですが、初心者だった頃はショートカットキーって必要なの?って思ってました。つまり、出来ない人ほどショートカットを使わないんです。
さすがに全部使う必要はないですが、よく使う物だけでも覚えておくと作業効率が格段に上がります。早い段階で覚えるとその分だけショートカットの恩恵に預かれます!
この記事の目次
- 1 1. 初心者でもよく使うショートカットと覚えるコツ
- 1.1 1-1. 取り消し Ctrl + Z
- 1.2 1-2. やり直し Shift + Ctrl + Z
- 1.3 1-3. ペーストする Ctrl + V
- 1.4 1-4. 前面へペースト Ctrl + F
- 1.5 1-5. 背面へペースト Ctrl + B
- 1.6 1-6. 同じ位置にペースト Shift + Ctrl + V
- 1.7 1-7. すべてを選択 Ctrl + A
- 1.8 1-8. 消去 Ctrl + L
- 1.9 1-9. ズームイン、ズームアウト Ctrl +「+」、Ctrl +「-」
- 1.10 1-10. カンバスを画面表示領域一杯に拡大 Ctrl +「0」
- 1.11 1-11. 画面表示領域内で画像100%表示する Ctrl +「1」
- 1.12 1-12. 定規の表示・非表示 Ctrl + R
- 1.13 1-13. ガイドの表示・非表示 Ctrl + :
- 1.14 1-14. ガイドのロック Alt + Ctrl + :
- 1.15 1-15. スマートガイドを表示 Ctrl + U
- 1.16 1-16. 保存 Ctrl + S
- 2 2. 余裕があれば覚えたいショートカット
- 3 3. ツールに切り替えるショートカット
- 4 まとめ、イラレのショートカット
1. 初心者でもよく使うショートカットと覚えるコツ
覚えるコツはこれ!
で、実際に操作してみる感じです。
良く使う操作は大抵の場合初めからショートカットキーが割り当てられています。

Windowsのキーで解説しています。Macの方はコマンドキーとオプションキーに置き換えてね。
Windows:Ctrl → Mac:Command
Windows:Alt → Mac:Option
アドビ公式:Illustratorおすすめショートカットキーリスト ダウンロード出来ます。
1-1. 取り消し Ctrl + Z

イラレ 取り消し ショートカット
「直前の操作」をひとつ前に戻します。繰り返しCtrl+Zキーを入力すれば、可能な限り「ひとつ前に」戻れます。
※これらはフォトショップと同じですね。
「編集」→「環境設定」の左メニュー:パフォーマンスから変更できます。
1-2. やり直し Shift + Ctrl + Z
イラレ やり直し ショートカット
「取り消し」をやり直したい時に使います。繰り返しShift+Ctrl+Zキーを入力すれば、可能な限り「先に」進めます。
1-3. ペーストする Ctrl + V
イラレ ペースト ショートカット
レイヤーを選んでCtrl++Vキーを入力すれば、コピーした画像を貼り付けます。
1-4. 前面へペースト Ctrl + F
イラレ 前面へペースト ショートカット
Ctrl+Fキーで、コピーしたオブジェクトの前面に貼り付けます。
1-5. 背面へペースト Ctrl + B
イラレ 背面へペースト ショートカット
先程とは逆で、Ctrl+Bキーでコピーしたオブジェクトの背面に貼り付けます。
1-6. 同じ位置にペースト Shift + Ctrl + V

イラレ 同じ位置にペースト ショートカット
Shift+Ctrl+Vキーで、コピーしたオブジェクト(サブレイヤー)をそのレイヤーの中の一番上に貼り付けます。
1-7. すべてを選択 Ctrl + A
イラレ すべてを選択 ショートカット
Ctrl+Aキーで、すべてのオブジェクトを選択します。
1-8. 消去 Ctrl + L
イラレ 消去 ショートカット
Ctrl+Lキーで、選択しているレイヤーのオブジェクトをすべて消去します。
1-9. ズームイン、ズームアウト Ctrl +「+」、Ctrl +「-」
イラレ ズーム ショートカット
アートボードを拡大、縮小します。
Ctrl++キーで拡大。
Ctrl+–キーで縮小。
1-10. カンバスを画面表示領域一杯に拡大 Ctrl +「0」
イラレ 画面表示領域一杯に拡大 ショートカット
Ctrl+0で、画像の拡大率に関係なく画面表示領域一杯に拡大表示させる。
1-11. 画面表示領域内で画像100%表示する Ctrl +「1」
イラレ 100%拡大 ショートカット
Ctrl+1キーで、画面表示領域内で、画像自体を100%(実寸サイズ)にする。その為、画面表示領域に収まりきらず、スクロールバーが出る場合も。
1-12. 定規の表示・非表示 Ctrl + R
イラレ 定規の表示・非表示 ショートカット
Ctrl+Rキーを押すたびに表示・非表示を切り替えます。
定規上でマウスを画面中央方向へドラッグするとガイド線を引くことが出来ます。
1-13. ガイドの表示・非表示 Ctrl + :
イラレ ガイドの表示・非表示 ショートカット
Ctrl+:キーを押すたびに、引いたガイド線の表示・非表示を切り替えます。
1-14. ガイドのロック Alt + Ctrl + :
イラレ ガイドのロック ショートカット
Alt+Ctrl+:キーを押すたびにロック・ロック解除を切り替えます。
レイヤーごとにロックを掛けるのと違って、すべてのガイドを一度にロック出来るので便利です。
1-15. スマートガイドを表示 Ctrl + U

イラレ スマートガイドを表示 ショートカット
Ctrl+Uキーを押すたびオン・オフを切り替えます。
オブジェクトをドラッグすると、オブジェクト同士の距離や座標が表示されます。
スナップ機能と組み合わせれば、「整列」なども楽ですね。
1-16. 保存 Ctrl + S
イラレ 保存 ショートカット
Ctrl+Sキーで保存。現在では一定時間ごとに自動保存されますが、こまめに保存しましょう。
2. 余裕があれば覚えたいショートカット
使用頻度が高いのでこちらも覚えましょうね。
2-1. テキストのカーニングを調整 Alt + 「←」、Alt + 「→」
テキストツールで文字と文字の間にカーソルを合わせ、Alt+←キーを押すたびに文字の間隔を詰めます。
反対にAlt+→キーを押せば文字の間隔を広げる事が出来ます。
- WAFとは
- プロポーショナルフォントの文字同士の間隔(アキ)を調整する技法のこと。
簡単に言えば、文字同士の間隔をバランスよく調整する事で読みやすくします。

カーニングが上手に出来ていないと一気に素人感が出てしまいます。
2-2. テキストのトラッキングを調整 Alt + 「←」、Alt + 「→」
テキストツールでテキストまたはテキスト全体を選択し文字の間隔を調整します。Alt+←キーを押すたびに選択した選択したテキストの間隔が詰まります。
反対にAlt+→キーを押せば選択したテキストの間隔を広げる事が出来ます。
カーニングとの違いは、1文字1文字同士の間隔調整か、テキスト全体の文字間隔の調整かです。
- トラッキングとは
- 選択したテキストまたはテキストブロック全体の文字間隔を調整する処理です。
2-3. テキストの行送り Alt + 「↑」、Alt + 「↓」
トラッキングと同じ様にテキストツールでテキストを複数行またはテキスト全体を選択し、行間隔を調整します。Alt+↑キーを押すたびに複数選択したテキストの行間隔が詰まります。
反対にAlt+↓キーを押せば選択したテキストの行間隔を広げる事が出来ます。
2-4. 塗りと線を初期化 D
Dキー入力で、塗りが白、線が黒の初期状態に戻ります。
2-5. 塗りと線を入れ替え Shift + X
Shift+Xキー入力で、「塗り」と「線」を入れ替えます。
2-6. カンバスの移動 スペースバー
スペースバーを押し続けるとカーソルが手のひらの形になり、その状態でドラッグする事でカンバスを移動させる事が出来ます。
カンバス自体をオブジェクトごと移動出来るので、作業しやすい様にオブジェクトを中心に持ってくる事も簡単!
2-7. オブジェクトを移動 Shift + 十字キー
Shift+十字キー入力で、オブジェクトを10ピクセルずつ移動させる事が出来ます。十字キーだけだと1ピクセルずつです。
2-8. オブジェクトをグループ化 Ctrl + G
イラレ グループ化 ショートカット
Ctrl+Gキー入力で、オブジェクトをグループ化し、同じサブレイヤーにまとめられます。
2-9. 変形の繰り返し Ctrl + D
イラレ 繰り返し ショートカット
Ctrl+Dキー入力で、直前の操作を何度も繰り返すことが出来ます。めちゃくちゃ便利なショートカットなので、使う機会はかなり多いです。
オブジェクトを変形させる操作(拡大・縮小・回転・移動など)で威力を発揮します。まさにイラストレーターの強みを活かせる操作ですね。
3. ツールに切り替えるショートカット
左メニューにあるツールボタンはペンなら「P」、テキストなら「T」の様に英単語そのままのキーで切り替え可能です。
ツールによってはツールアイコンの中に別のツールが格納されています。キーを少し長押しで表示させるか、Alt+クリックで切り替える事も出来ます。
3-1. 文字ツール T
イラレ 文字ツール ショートカット
Tキー入力で、テキストツールに変更出来ます。文字入力するのにマウス操作があると不便なのでキーボードでスムーズに切り替えましょう。
イラレはテキスト入力をよく使うので必須のショートカットの1つです。
3-2. ペンツール P
イラレ ペンツール ショートカット
Pキー入力で、ペンツールに変更出来ます。図形作成や切り抜きなど、ベジェ曲線をよく使うので覚えておきたいですね。
イラレではシェイプの変更にもよく使うので必須のショートカットの1つです。
3-3. 選択ツール V
イラレ 選択ツール ショートカット
Vキー入力で、選択ツールに変更出来ます。オブジェクト全体を選択する時に欠かせません。
選択ツールは複数ありますが、こちらはオブジェクト全体を選択するのに使います。
3-4. ダイレクト選択ツール A
イラレ ダイレクト選択ツール ショートカット
Aキー入力で、ダイレクト選択ツールに変更出来ます。オブジェクトの一部を選択する時に使う訳ですが、オブジェクト操作時に「選択」と「ダイレクト選択」を頻繁に切り替えるので覚えておくと便利です。
選択ツールは複数ありますが、こちらはオブジェクト全体を選択するのに使います。
まとめ、イラレのショートカット
いかがでしたか?よく使うツールをご紹介しました。細かく見ればもっと沢山ありますが、必要に応じて覚えれば良いと思います。
他にもツールによっては、使うときにAltで操作の基点を指定したりと、知らないと上手く使えないイラレならではの操作もあります。
フォトショップと似ている所も沢山ありますので、覚えるだけの価値はありますよ。
イラストレーターの特性上、同じ操作を繰り返す作業が多いので必須だよ。