パソコンやネットのアプリを使っていると、エクスポートやインポートと言った言葉を目にすることがあります。特にエクスポートはダウンロードと似ているので混乱しますよね。
エクスポートの意味は、使用しているパソコンやスマホアプリのデータを出力する事。取り出すとか書き出すと言った方が分かり易いかも知れません。
エクスポートする目的は、新しいパソコンやスマホで同じアプリのデータを引き継いだり、対応するアプリ同士でデータを連携させる事。
例えば、ExcelとGoogleスプレッドシートの両方で編集出来るよう、CSV形式でファイルをエクスポートする事があります。
他には、古いスマホのデータを新しいスマホへ移行させる為にエクスポートしてバックアップや復元に使います。
インポートの意味はエクスポートの反対で、アプリから取り出したデータを別のアプリに取り込む事。
エクスポートされたファイルを対応するアプリ側でインポートすれば編集が出来ます。
この様に、現在では様々な場面でエクスポートとインポートの仕組みがワンセットで使われています。
今回は、エクスポートやダウンロードとの違いをよく使われるアプリを例にして解説します。
この記事の目次
エクスポートとは
エクスポートとは、使用しているパソコンやスマホのアプリからデータを書き出す事。エクスポートする事で、ファイルやデータを異なるアプリ同士で利用できるファイル形式に変換したり、保存する事が出来ます。
エクスポートするデータは必ずインポートする事を前提としており、書き出したファイルを扱うにはまず先にエクスポートをしておきます。
CSV形式やPDF形式など汎用性のあるファイル形式で出力されたファイルであれば、互換性のある別のアプリで開いたり編集する事も出来ます。
アプリによっては、カスタマイズしたアプリ自体の設定内容をエクスポートする事もあります。
現在ではエクスポートされたファイルは自分のパソコンに保存するだけでなく、Cloud(クラウド)上にデータを保存して受け渡しをするといった使い方もあります。
英語でエクスポート(Export)の意味は「輸出する」以外に、「(電子機器内のデータを)転送する」といった意味も。
対義語であるインポートは(Import)にも「(データを)取り込む」といった意味があります。
エクスポートする目的
エクスポートされたファイルは、特定のアプリ同士でデータを問題なく利用出来るようになっています。保存されたファイルはデータの編集だけでなく、アプリの設定などを引き継ぐ目的でも利用されます。
例えばCSVファイルの場合、Excelかgoogleスプレッドシートのどちらかしか持っていなくても同じような編集作業を行う事が出来ます。
設定ファイルをエクスポート出来るアプリであれば、買い替えたスマホやパソコンのアプリの設定も一からやり直す事なくインポートすれば完了します。
画像や動画の編集アプリではツールの設定やアプリ自体の環境設定をエクスポートし、別のパソコンのアプリに設定ファイルをインポートして作業環境を揃えるといった事も簡単です。
エクスポート機能でデータを取り出す目的をまとめると以下の様になります。
- 別のアプリでも読み込んで編集するため
- アプリの設定を新しいスマホや別のパソコンで引き継ぐ為
- CSVやPDFなど汎用的なファイル形式で出力できることが多い
エクスポートとダウンロードの違い
「エクスポート」と「ダウンロード」はどちらもデータの保存やファイルの取り扱いに関する用語。とても似ていますが、微妙な違いもあります。
- エクスポート(Export)の意味:エクスポートはデータを他のアプリや環境でも利用出来るファイル形式に変換し、書き出して保存する事。
- 例: エクセルのデータ表をCSVファイルとしてエクスポートする。アプリのツール設定を新しいパソコンでも引き継ぐ為に保存するなど。
エクスポートはデータのバックアップとして使われる事もあります。
- 例: エクセルのデータ表をCSVファイルとしてエクスポートする。アプリのツール設定を新しいパソコンでも引き継ぐ為に保存するなど。
- ダウンロード(Download)の意味:インターネットやクラウドのストレージから、データやファイルを自分のデバイスに取得することを指します。通常、ウェブブラウザなどを介して行われ、単に「保存」と表現する事も多いです。
- 例: ウェブサイトからファイルをダウンロードする、メールの添付ファイルをダウンロードするなど。
ダウンロードしたファイルは任意の場所に保存する事が出来ます。設定ファイルの様に、アプリ側が指定するフォルダ内に保存される事もあります。
実際の所、エクスポートとバックアップは使い方や目的によって同じ事を指す場合もあります。
エクスポート機能のある代表的なアプリ
仕事・プライベートに関わらず、エクスポート機能があるアプリは沢山ありますので、代表的なアプリを幾つか紹介したいと思います。
ビジネス系の代表的なアプリであればExcelやPowerPoint、Outlookなどが挙げられます。画像編集のアプリならPhotoshopやIllustratorなどがあります。
スマホであれば、電話帳のデータをバックアップや別のスマホへ移行させる為にエクスポートする事もありますよね。
エクセル

デスクトップ版のエクセルでは、【ファイル】メニュー内の左下に「エクスポート」の項目があります。エクスポートできる形式は色々あり、ブックファイルの種類なら旧バージョンや、オープンドキュメント形式(.ods)などに変更する事も出来ます。
また、その他のファイルの種類では、汎用性のあるCSV形式に変更してエクスポートする事も可能です。

パワーポイント

ご覧の様に、パワーポイントにもエクスポート機能があります。例えば、「PDF/XPSドキュメントの作成」であれば、PDF形式にして保存する事が出来ます。
また、以下の様に【ファイルの種類の変更】からファイル形式をパワーポイントのプレゼンテーション形式として保存する事や、PNG・JPGと言った画像として保存する事も可能です。

Outlook

メールアプリのOutLookなら連絡先をエクスポートする事もありますよね(画像はパソコン版のOutlookです)。
【インポート/エクスポート】→「ファイルにエクスポート」を選択。「コンマ区切り」で「エクスポートするフォルダの選択」で「連絡先」を選びます。
CSVファイルが作られるのでデスクトップなど分かり易い所に保存しておきましょう。
Googleスプレッドシート

Googleスプレッドシートでは【ファイル】→「ダウンロード」からファイル形式を選んでダウンロード(エクスポート)します。
- ダウンロード
- Googleスプレッドシートでの表記は【ダウンロード】となっていますが、Office系のエクスポートと同じ様に異なるファイル形式で書き出す事が出来ます。Excelの.xlsx形式やオープンドキュメントの.ods形式、汎用性高いCSVファイルなどがあります。
- インポート
- Googleドライブや自分のパソコン上に保存されたファイルを開く場合は【インポート】からファイルを選択します。
まとめ
エクスポート/インポートは、データの書き出しや読み込みと言った表現をされる事があります。スマホの場合、データの移行といった表現をする事も多いためエクスポートやインポートは聞きなれないかもしれません。
まとめると以下の様になります。
- エクスポートは互換性のある別のアプリでも利用できる汎用的なファイル形式などで書き出す事。
- インポートはエクスポートされたファイルを取り込んだり、開いて編集出来るようにする事。
- ダウンロードはアプリやインターネット上からデータを自分のデバイスやクラウド上に保存する行為。