エクセル(Excel)とは表作成や計算に特化しているだけでなく、データをまとめた資料作成などにも使える表計算ソフト。
仕事では欠かせないツールの為、エクセルを使える事は就職や転職において有利になります。新入社員であれば同期に差をつける事も可能。ただでさえ新入社員研修で大変ですから出来た方が楽です。
もし学生なら身に着けておきたいスキルであり、独学できるのでエクセル本は持っておきたい1冊だと思います。
とは言え、エクセルはとても多機能なアプリ。初心者で独学するなら、基本から使い方を練習出来るタイプのエクセル本がおすすめです。その後で自分の目的に合った本を選べば習得が早いです。
そこで今回は、
- エクセル超初心者で基本操作から使い方を勉強したい方
- エクセルでやりたい事を逆引きで知りたい方
- MOSの試験対策用の参考書として使いたい方
この様な目的別で役立つエクセル本を紹介していきます。Googleスプレッドシートと似てる部分も多いので勉強するならコスパも良いです。
もし仕事中ならYouTube動画は見れないですし、エクセル本が手元にあれば安心ですね。
この記事の目次
エクセル本を選ぶポイントはコレ
エクセルは多機能な反面、何がしたいのか目的がないと覚えるのが大変です。
- 今の仕事で活かせる使い方を知りたいのか?
- 就職で有利になる資格を取りたいのか?
全くのエクセル超初心者なら基本操作を練習しながら学べるものがおすすめ。いきなりグラフや表を作るよりも理解しやすいです。
それなりに使いこなせているのであれば、目的別に逆引き出来るものが便利です。
マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)を考えているなら、試験の対策本を使うのがおすすめです。
エクセルのバージョンは要確認!
エクセルに限らず、最近のアプリはオンラインやクラウドなどのウェブ版とデスクトップにダウンロードして使うデスクトップ版があります。
書籍では古いバージョンのものが紛れています。現在、特に理由が無いのであれば「Excel 2021」「Microsoft 365」対応の物を選びましょう。
操作しながら学べる本を選ぶ
エクセル本を選ぶ際には、エクセルを実際に操作しながら学ぶことのできるエクセル本をおすすめします。
エクセル操作ができる本を選ぶことによってただ本を読むことに比べて頭の中にエクセルの知識が定着しやすくなるので、エクセル操作しながら学べるように本を選ぶことをおすすめします。
YouTubeで勉強すれば良いのでは?
はっきり言っておすすめしません。モニターを一つしか繋いでいないデスクトップPCや、ノートパソコンでは、動画とエクセルを切り替えなければいけないので、画面が狭すぎて勉強になりません。
デスクトップのパソコンでモニターを2つ用意するなら勉強しやすいですが、再生時間に無駄が多すぎます。
そもそも動画の再生と停止を繰り返しつつエクセルを操作するよりも、本を見ながらパソコンを操作した方が圧倒的に理解しやすいです。
ある程度使いこなせるようになれば操作に余裕も出来るので、どうしても分からない部分だけを動画で見ればOK。
「実際の操作画面が見れると理解しやすい」と考えがちですが、それはエクセル本を読んでも理解出来ない時だけです。
エクセル超初心者で基本操作から勉強するなら
今までエクセルを全く触った事がない人でも分かり易く、安心して勉強出来るように書かれたものを紹介します。
内容はどれも充実していますので、間違いなくエクセル初心者におすすめの本です。
Excel 最強の教科書[完全版]

おすすめポイント
「基本ルール」と「実践テクニック」を余すことなく一挙に解説。誰でもすぐに利用できる業務直結のノウハウが一冊に凝縮されています。

おすすめポイント
「基本ルール」と「実践テクニック」を余すことなく一挙に解説。誰でもすぐに利用できる業務直結のノウハウが一冊に凝縮されています。
一番売れているだけあって、Excelを習得するための考え方やエクセル本としてのコンセプトが素晴らしいです。
暗記するのではなく、「そういう方法があるのか」といった事をざっと見るだけでOK。後日、本に書いてあったテクニックを思い出せればシメたものです。答えはこの本を見れば見つかります。その時にこの本を見ればよいとの事。
もうホントにコレです。分からなかったら本を開く。で、練習としてやってみるの繰り返しで自然と身に着いていきます。
基礎から丁寧に解説してあり初心者だけでなく、中級者・上級者でも十分に役立つ内容がしっかり載っていました。
ボリュームもあり、仕事で使えるテクニックがまんべんなく学べるので1冊持っていると重宝します。
対応バージョン | Excel 2021、2019、Microsoft 365 |
---|
- Chapter 01 最初に押さえておくべき11の基本操作と考え方
- Chapter 02 仕事が速い人は知っている1つ上の“見せ方”テクニック
- Chapter 03 業務成果に直結する便利すぎる関数11選
- Chapter 04 計算チェックと絶対参照を極める章
- Chapter 05 作業スピードを劇的に向上するショートカットテクニック
- Chapter 06 コピペとオートフィル、並べ替え機能の超便利な使い方
- Chapter 07 実践的なデータ分析のはじめ方
- Chapter 08 Excelのグラフ機能を自由自在に扱うための5つのポイント
- Chapter 09 最適なグラフの種類の選び方
- Chapter 10 Excelの印刷機能をたった10分で極める
- Chapter 11 Excel完全自動化による超効率化への招待状
Excel基本&時短ワザ[完全版]第2版

おすすめポイント
かわいいイラストで要点をまとめて分かり易く書かれているので、文字や数字だらけの解説に拒否感のある人におすすめです。

おすすめポイント
かわいいイラストで要点をまとめて分かり易く書かれているので、文字や数字だらけの解説に拒否感のある人におすすめです。
ショートカットや見やすい表の作り方など、タイトル通り時短ワザがギュッと詰まった1冊です。気軽に読めるのも良い感じです。
対応バージョン | Excel 2021、2019、Microsoft 365 |
---|
- Chapter1 キーボード操作で時短テク
- Chapter2 押さえておきたい基本操作の時短ワザ
- Chapter3 正確で効率的な文書作成の時短術
- Chapter4 数式と関数で集計する時短ワザ
- Chapter5 並べ替えと抽出でデータ分析の時短術
- Chapter6 魅力的なグラフの作成ワザ
- Chapter7 ピボットテーブルで分析の達人になる
- Chapter8 マクロを使った処理の自動化で究極の時短術
マンガでわかる Excel

おすすめポイント
こちらはマンガ形式でイラストを使った解説が分かり易いです。マンガの部分が多く感じるかもしれません。

おすすめポイント
こちらはマンガ形式でイラストを使った解説が分かり易いです。マンガの部分が多く感じるかもしれません。
文字と数字ばかりでの説明が苦手な人向けです。最初の1冊として読んでおくとその後の理解が早いです。しっかり取り組みたい方は先に紹介した「Excel基本&時短ワザ[完全版]第2版」の方が合っていると思います。
内容としては7日間の講義を受けているという設定で、1日目「Excelとは何か?」といった初歩レベルから学ぶ事が出来ます。
■目次- DAY1 Excelって何ですか?
- DAY2 Excel基礎の基礎!
- DAY3 データを思うがまま整理!
- DAY4 関数はどうやって使うの?
- DAY5 こんな書類が作りたかった!
- DAY6 これで失敗なし!正しい印刷
- DAY7 Excelの実践力が身についたかチェック!
対応バージョン | Excel 2019、Microsoft 365 |
---|
やりたい事を逆引きするなら エクセル中級者向け
エクセルで基本的な操作や使い勝手が分かってくると、やりたい事や作りたい物が必ず出てきます。
でも、実際やろうとすると手が止まるんです。そんな時の為に使うのが逆引き本です。
基本がわかっているので大体の目星を付けて探せます。こんな感じでやっていくと、表の作り方やグラフの作り方など、出来る事がどんどん増えていきますよ!
見やすい表やグラフの作り方など、クオリティを上げるコツも解説してありますので必見です。
逆引き! Excel実務ワザ大全

おすすめポイント
現場で遭遇する「こうしたい」「こんなことはできないか?」という事例を基に、それを解決する方法や実践テクニックをまとめた1冊です。

おすすめポイント
現場で遭遇する「こうしたい」「こんなことはできないか?」という事例を基に、それを解決する方法や実践テクニックをまとめた1冊です。
「これどこで使うの?」といったものではなく、データ入力や表計算など仕事でよく使う内容なのでまさに実践テクニックですね。
180°開く製本は実際のパソコン操作をしながらの確認が非常に楽です。仕事の業務など、今すぐにやりたい事がある人に向いています。
■解説している実務ワザの例- 1から100までの連番を一発でぴったり自動入力する
- 数値に「cm」や「円」などの単位を付けたまま計算する
- 入力は半角のみとし、全角だとエラーを出して受け付けない
- 作成済みの表の各行に、1行ずつ空白行を一括挿入する
- 未入力のセルに自動で色を付け、入力の必要性を気付かせる
- ピボットテーブルで月ごとや四半期ごとに売上を集計
- 顧客名簿を地域別や年代別に分類して人数を調べる
- 支給額や控除額に上限を設けて自動計算する
- 「翌月10日」の支払期限を自動計算、休日なら「翌営業日」とする
- 予定表やシフト表の土日祝日に自動で色を付ける
- 名簿の重複データを検出し、目視で確認できるように一覧表示
- 2つに分かれた表を、共通項を手掛かりに結合して1つにする
- 2つの表を比較して、一方に欠けているデータを見つける
- 全角⇔半角、大文字⇔小文字、カタカナ⇔ひらがなを一括変換
- 8桁の数値で入力された日付を「日付データ」に変換する
対応バージョン | Excel 2016以降、Microsoft 365 |
---|
いちばん詳しいExcel関数大事典
Excelの醍醐味は何といっても関数。でも苦手な方はとても多いです。こちらの本はExcel関数全486個を実際の使用例を使って解説。巻末にある基本知識もかなり役立ちます。
使えたら便利なテクニックも紹介していますので、
- この関数どうやって使うんだっけ?
- この資料作るときはどんな関数使えばいいんだろう?
- この関数とあの関数を上手く組み合わせたい!
と言った時は目次を見返してみてください。思わぬ便利な関数が見つかる事がありますよ。
対応バージョン | Excel 2013、2016、2019、Microsoft 365 |
---|
MOSの試験対策教材として使うなら
オフィス系のアプリを使えると言っても実際の所、レベルは人それぞれ。そういった事から、即戦力が求められる就職や転職ではスキルの証明が必要です。
- MOSとは
- エクセルやワードなどのマイクロソフトオフィス製品の利用スキルを証明できる資格です。
せっかく勉強しているのなら、そのまま資格を取ってしまうのが良いかも知れませんね。
MOS Excel 365&2019 Expert対策テキスト&問題集 (よくわかるマスター)
オフィスのアプリごとに資格が分かれており、「一般レベル」と「上級レベル(エキスパート)」があります。個人的に一般レベルは受けなくて良いと思います。
上級レベル(エキスパート)はマクロ作成などもありますが、問題集付きの対策テキストがありますの挑戦してはいかがでしょうか。
MOS試験の内容を1冊ですべてカバーでき、実戦力を養うことのできる万全のテキストです。出題範囲の機能の操作方法や押さえておきたいポイントを丁寧に解説しています。
スキルのチェックシート付きなので、試験前に苦手な所を対策する事も可能です。
MOS資格の取得を目指すなら
同じ様に動画を見て学習をするのなら 【30日間無料】サトリ|パソコン資格5種学び放題(satori)の月額330円プランというサービスがおすすめです。
学習院大学発のベンチャー企業が提供する、月額330円で5つの人気パソコン資格が学び放題のサービスです。
- プロの講師に質問し放題!
- 5つのIT資格のWEB講義324動画が見放題!
- 問題集や模擬試験も受け放題!
ガッツリ資格の取得を考えているなら検討してみて下さい。
ExcelとGoogleスプレッドシートの違い
ExcelとGoogleスプレッドシートはとても似ています。逆に、何が違うのかを知っておけば使った事が無くてもすぐに対応出来るはず。
そこで、ExcelとGoogleスプレッドシートの違いをまとめてみました。
Microsoft Excel の場合 | スプレッドシート(ウェブ版)の場合 |
---|---|
Web 用 Excel で共同編集 | スプレッドシートでリアルタイムで共同編集 |
Web 用 Excel で共有、または共有ワークブックを使用 | スプレッドシートから直接共有 |
SharePoint または OneDrive を使用して自動的に保存 | Google ドライブに自動的に保存 |
OneDrive で履歴やバージョン履歴を使用して版を管理 | 変更履歴で版を管理 |
数式を追加、数式オートコンプリートで候補を使用 | 数式を追加、テキストの入力時に表示される数式の候補を使用 |
マクロを記録、VBE を使用 | マクロを記録、Google Apps Script を使用 |
フィルタを作成 | フィルタとフィルタ表示を作成 |
おすすめピボットテーブルを挿入、または手動で作成 | ピボット テーブルを手動で作成、またはデータ探索を使用して自動で作成 |
グラフを手動で作成 | グラフを手動で作成、またはデータ探索を使用して自動で作成 |
OneDrive で通知を設定 | スプレッドシートで通知を設定 |
違いと言っても実際はとても良く似ています。大抵の物は直感的に理解出来るのでExcelを使えるようになればGoogleスプレッドシートの理解も早いです。
まとめ
エクセルの使い方はサンプルを真似して練習すると覚えやすいです。基本操作ならネットで調べたり、動画で見る前に、エクセル本を一通り順番にやった方が早いです。
表作成やグラフ作成、データの計算やシートの活用方法などの上手な使い方は後からでも十分です。
就職・転職でオフィス系のアプリが使える事は必須のスキルなので、時間のある時に少しずつでも良いので練習してみて下さいね。
エクセルは学生のうちから使えた方が、勉強でも今後新卒で働くにしても断然有利になりますよ。